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GarageBand(ガレージバンド)でテーマソングを作ってみた

iPhoneやMacで手軽に作曲ができる「GarageBand(ガレージバンド)」というアプリをご存知でしょうか?

一部の環境では有料版しか使えませんでしたが、昨年からすべての人が無料で使えるようになり、今ふたたび注目されているアプリです。

私もペーパーバンドマンとして、改めてこのアプリを使ってみたいと思っていましたが、「そうだ、iPhoneでこのサイトのテーマ曲を作ろう!」とひらめいたのが3日前。善は急げということで、とりあえず近くの本屋さんでGarageBandの本を購入してきました。

まずは本を購入してお勉強


私が購入したのは「GarageBandではじめる楽器演奏・曲作り超入門」という本です。大切なのは「 iPhone/iPad対応」と記載されている点。解説サイトも含め「Mac版GarageBand」を紹介している本も少なくありませんので、注意が必要です。

iPhone片手に、この本を見ながらさささっとアプリを触ってみました。昔このアプリで遊んでみたことがあったため、飛ばし飛ばしですが、3時間ほどで何となく一通りの使い方を知ることはできます。

それでは早速テーマ曲を作っていくことにします。

ギターから収録スタート!

GarageBandはいろんな曲調をいろんな作り方で作曲できます。私はバンドマンなので、スタンダードなバンド編成(ボーカル、ギタ、ベース、ドラム)の楽曲に挑戦してみようと思います。

まずはギタートラックから。GarageBandには大きく2つの作曲方法がありますが、今回は「TRACKS」という昔ながらのスタンダードなほうを使用します。

スワイプしていくつかの楽器の中からギターを選び、下の4つメニューから「Smart Guitar」を選択します。

デフォルトでは「Acoustic」つまりアコースティックギターが選ばれていますが、今回はロックな曲調をめざしたいため、ギターを変更します。画面左上の▼印から「Acoustic」をタップするとギター選択画面になりますので、「Roots Rock」を選択します。

そして、画面右上から2番目のつまみマークをタップすると、このようなギター上部のアップの画面になります。


テンポとキーとコード進行を決める

ギターの録音に入る前に、ここで楽曲のテンポとキーを決めておきます。

画面右上の歯車マークから「曲の設定」を選択し、「テンポ」をタップするとこのような画面になります。

この「タップテンポ」というエリアと指でトントンとタップすると、楽曲がそのテンポに設定されます。もちろん右の数字をスワイプして直接設定することもできます。今回はデフォルトより少しだけ速いテンポにしました。

曲のキーについても同様に、「曲の設定」から選択することができます。今回はデフォルトの「Cメジャー」のままでいくことにします。よくわからないので。

テンポとキーを設定したら、いよいよギターを収録していきますが、今回の方法ではコード進行は自分で決めないといけません。

はじめは好きなアーティストのコード進行をまねたら良いと思います。ネットで検索すると親切な人が教えてくれますし、曲のコードをまとめたサイトもあります。

今回はシンプルな3コードの曲にしますので、「C→F→G→C」を2回繰り返すだけのコード進行にします。

このつまみマークのモードは「Auto Play」モードといい、ギターをジャカジャカ鳴らすストロークを自動で演奏してくれる優れものなのです。なので画面上部の赤●ボタンを押して4カウントから録音が始まりますので、タイミングよくコードのボタンを押していくだけでそれっぽいギタートラックが完成します。

別のストロークを試したい場合は、「OFF/1/2/3/4」となっているつまみを別の数字にすることで、同じコード進行でも違った雰囲気の演奏にすることができます。気にいった収録ができたら停止ボタン■を押して録音をストップし、左上から3番目の長方形が集まったマークをタップするとトラック編集モードになり、このようにいろんな音が重なって進行していることがわかります。

続いてベースを収録

この画面の左下の+ボタンをタップすると、他の楽器を追加することができます。続いてはベースを収録したいため、こちらからベースを選択して、「Smart Bass」を選びます。

ここからは基本的にギターと同じです。音色を変えたい場合は左上の▼マークから別のベースを選び、ストロークを変えたい場合は右上2番目のつまみマークから別の数字のAuto Playを選択して、赤●ボタンから収録します。

基本的にはギターと同じコード進行になるため、「C→F→G→C」をタイミングよくタップしていきます。

画面左上3番目のボタンからトラック編集モードに遷移すると、ベースもメロディアスに収録されているのがわかります。次はドラムを収録してオケを完成させたいと思います。画面左下の+ボタンから「DRUMMER」を選択します。

とっても便利な「DRUMMER」でドラム収録

ドラムに関してはほかにも「DRUMS」というものがあり、こちらも実際のドラムをたたくように、自分の指でタップして収録することもでき楽しいのですが、ドラムの知識がないとかっこいい演奏にならないため今回はより簡単な方で収録していきます。

 

「DRUMMER」の何が簡単かというと、曲調にあったドラマーを選ぶだけで、勝手にそれっぽく叩いてくれるのです。ドラマーは例によって画面左上の▼から選ぶことができ、さらに画面左側の真ん中らへんにあるボタンをタップすると、そのドラマーがもつスキルの中から違ったおかずでたたいてくれたりもします。

 

さらに、画面右下の「フォロー」をオンにし、別のトラックの楽器を選択することで、その楽器のリズムに合わせてドラミングしてくれるという、とってもありがたい機能まで存在します。今回はギターのトラックを選択しておきます。

いよいよボーカルの収録

そしてボーカルの収録はもっと簡単です。トラック編集モードの+ボタンから「AUDIO RECORDER」を選択し、今回はその他のサウンドから「Lead Vocal」を選びます。

あとはもう赤●ボタンで収録するだけです。何度でも取り直せるので、気に入った歌が録れるまで何度でも歌いなおしたらいいと思います。

私は車の中でボーカルを収録しました。ほかの楽器はイヤホンをすれば誰にも聞かれませんが、ボーカルだけはそうもいきません。大声を出したかったため、家の中をあちこち探しましたが、防音性は車の中がベストでした。

せっかくですのでコーラスも収録することにします。これもボーカルと同様なのですが、音色は「Lead Vocal」ではなく「Sweet Chorus」を選択します。そして4つのつまみの中から「Chorus」をマックスにして収録すると、複数の人がコーラスしているかのような音色になり、曲に広がりが生まれます。

ハモるのが難しければ、1オクターブ低く歌ったり高く歌ったりするだけで、リードボーカル単体よりも雰囲気が出ます。

ついに完成!曲を共有しておひろめ

これであっという間に完成です。ここまでかかった時間は3~4時間くらい。いろいろ試しながらだったので、もっと早く仕上げることもできそうです。

基本的にデータは自動的に保存されていますが、「My Song」という名前になっていますので、わかりやすいものに変更します。画面左上の▼から「My Songs」を選択し、リネームしたい曲を長押しするとメニューが出てくるので「名称変更」を選び変更します。

曲の共有も同様に、曲名を長押しして「共有」を選択します。

するとこのような画面になりますので、「曲」を選択します。続いてオーディオの品質を選ぶ画面になりますので、適当に選択します。今回はデフォルトの高音質にしました。


画面右上の送信ボタンを押すと、何に共有するか選べます。メールやLINEで送ったり、SoundCloudという音楽共有サイトに直接アップすることもできます。今回はGmailで自分のPCに送ることにしました。

今回制作した「金沢ベースのテーマ」がこちら!

いかがでしょうか。歌詞がもっとも悩んだポイントなのですが、夏の終わりなのでヒグラシからインスピレーションを受け「かなかなかなかな金沢ベース」という歌詞になっています。

ファイル形式は「m4v」になっていました。

ということでざっくりGarageBandでの曲作りの方法をまとめてみました。まだまだいろんな使い方ができる楽しいアプリです。何より無料なので、まずはダウンロードして使ってみてはいかがでしょうか。

 

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