革で作るキツネのお面
先日の記事「苔でキツネのお面を作る」に引き続き、キツネのお面に装飾して展示販売することになった私が作った、アーティスティックでドメスティックな作品とその作り方を紹介するシリーズの第2弾です。
今回は革製のキツネ面の作り方をご紹介していきたいと思います。
例によってまずはググってみましたよね。「革 お面」などと検索すると、「ペストマスク」というものにたどり着きます。ペストマスクっていうのは←こんな感じの、昔ヨーロッパで流行った黒死病(ペスト)を診る専門のペスト医師が被っていたマスクのこと。くちばしみたいな部分にフィルターとなる香辛料とかワラが詰まっていて、空気感染を防ぐ役割があったらしいけど、効果のほどは定かではないみたい。
このちょっと不気味で、でもなんだかかっこいいお面、コスプレ界隈の方々も気になるようで手作りされている人がたくさんいらっしゃいました。そんな神のような方々の記事を参考にしながら、まずは手芸屋さんにGO!
実は最初は本革で作ってやろうと思っていたんですが、レザーって高いんですねぇ…こんな変なお面作るのに何千円もかけてられないので、当然フェイクレザーに切り替えました。
次に向かったのが得意の百均です。すべての商品を100円で販売している、神のようなお店のことです。そこで糸やボタン、ハトメなどを購入して、早速制作に取り掛かりました。買ってきた素材や道具はこちら。使わなかった素材も含め、なんだかんだで¥1500ほど掛かってしまいました…
意外と時間食ってしまった作業
神のような方々は革のみで成形されていましたが、私は元となる紙製のキツネ面に貼っていくスタイルにしようと決めていたので、まずはその形状に合わせて合皮を切り抜いていくことにしました。
先に型紙を作って、それに合わせて合皮を切り抜くとやりやすかったです。今回はパーツを細かめにして、それを縫い合わせて作った風にしようと考えました。
どうです、この時点で名作の予感がしてますよね?
これをペタペタと接着剤でキツネ面ベースに貼っていき、乾かしたのちに縫い目を付けていく作業に入ります。実はこの作業がなかなか厄介なものでした…
というのも、ベースの紙製キツネ面が意外と分厚く、太い針でも突き刺すのが困難なため、糸を通す部分にすべて千枚通しを使って穴をあけていかなければならなかったのです!めんどくせぇ~!
しかし、これはいいものを作るために必要な作業…チマチマと穴をあけては糸を通す作業を繰り返すこと3日、ようやく全ての継ぎ目が縫い終わりました。
ついに革面の完成!
お面を装着するための耳の横の穴にハトメを付け、飾りのボタンなどを装飾。風合いを出すため仕上げに淵や縫い目に少し濃い色を塗って完成です!塗装はなくてもよかったかな?とも思いつつ、これはこれでOKでしょう!
いや~時間とコストが掛かってしまいましたが、キツネ面の第2弾「革面」も中々の仕上がりになったのではないでしょうか。しかし革で財布とかスマホカバーとか作る人、尊敬しますね…これフェイクレザーだからまだよかったけど、本革だったらもっと加工が大変なんじゃないかな。
というわけで、次は第3弾になるのかな?どんなお面が飛び出すか、お楽しみに~!