苔でできたキツネのお面
昨年の夏前に、友人から「キツネのお面に色を塗って展示販売するイベントをやるけど参加しない?」と誘われ、暇だった私は「やるやるゥ~」といつものように安請け合いしました。

まず思いついたのが最初のお面となる「苔面」です。

キツネと聞いて頭に浮かんだのが神社。私が生まれ育った実家の目の前に小さな神社があって、子供のころはそこで近所の子たちとよく遊んだことを思い出し、その鳥居や参道、建物にびっしりと生えていた苔を思い出したのです。
(今考えると、別にキツネは置いていなかった気もする)

ということで、まずは友人から提供を受けた紙製のキツネ面に苔を生やす方法を検討しました。賢い私はすぐにピンときました。

「ググろう!」と。

「モスグラフィティ」という、壁などに苔を意図的に生やして楽しむアートを見つけ、その作り方を何となく覚えたら、少しの道具を買ってきて早速生やしてみることに。

苔汁
家の中庭に生えてる苔が使えるだろうと思っていたので、それを100均で買ってきた皿に入れ、そこにヨーグルトを投入。同じく100均でゲットしたハンドミキサーでグルグル混ぜると、くっさいくっさい「苔汁」が完成しました~(パチパチパチー)

苔汁を塗る
それをおもむろに真っ白いキツネのお面に塗りたくります。いまいち苔が細かくなっていないせいか、うまく塗れてない感じですが、毎日少しずつ塗り重ねていくのが良いとのこと。じゃあこんなものなのかなということで、一日目の作業は終了。

そして2日目、3日目と冷蔵庫に保管していた苔汁を塗りたくりつつ、朝晩は霧吹きでたっぷりの水分を与え、わが子のように苔を育てていきました。


一週間たったある日の朝、いつものように水分を与えていると、何やら白いものが登場してきたではありませんか。

「カビとるやん」

私は大変ショックを受けました。いったんカビが出たらなかなか苔は育たないという情報を事前に得ていたためです。深いため息をつきつつも、この日はとりあえず苔汁をカビとともに洗い流し、びしょ濡れのキツネ面を天日干しにしておきました。

そして改めてググりました。何か別の方法がきっとあるはずです。1週間かけて育てた苔がカビにやられ、心に大きな傷を負いながらも、私はついにそれを見つけたのです。

「苔玉…これでいいじゃない」

ケト土苔玉は泥団子の表面に苔を巻き付けた、その名の通りボール状の苔の塊。観賞用として人気があるようで、簡単に作れる材料一式も売っているようでした。

苔をはがした中庭しかし!近くにあるもので何とかしようとする私の貧乏根性が爆発し、再び中庭へ。これだけは必要と考えホームセンターで買ってきた、粘土状の「けと土」を水で伸ばし、キツネ面の表面にうっすらと塗りたくったら、自慢の中庭の苔をはがして「エイやっ!と貼り付けていきました。」

「いける、これはいけるぞ!」

苔をお面に貼りまくっている最中にも、これ以上ないほどの手ごたえを感じていました。そしてできあがったのがこちら。

杉苔がギッシリと生えたお面

これよこれ…このびっしりと苔が生えた感じ。これを求めていたんだよ。最初からこうすりゃよかったんだよ。せっせとカビを育ててる場合じゃなかったわ。

ってことで、これに太い針金を縫い付けて自立するようにし、鉢植えに固定して、天才的なセンスで小石を敷き詰めたら完成です。
完成した苔面

こりゃあ流行るかもしれない。だってかっこいいもの。今のうちに意匠登録しとこうかな~?なんつってー

ってことで、1作目の「苔面」がようやく完成。遠回りしましたが、それが手作りの楽しいところでもあるしね。
2作目、3作目も乞うご期待!

https://i1.wp.com/kanazawabase.com/wp-content/uploads/2017/02/IMG_1176.jpg?fit=1024%2C768https://i1.wp.com/kanazawabase.com/wp-content/uploads/2017/02/IMG_1176.jpg?resize=150%2C150日曜父さんアートグラフィティ,モス,手作り,苔,苔玉昨年の夏前に、友人から「キツネのお面に色を塗って展示販売するイベントをやるけど参加しない?」と誘われ、暇だった私は「やるやるゥ~」といつものように安請け合いしました。 まず思いついたのが最初のお面となる「苔面」です。 キツネと聞いて頭に浮かんだのが神社。私が生まれ育った実家の目の前に小さな神社があって、子供のころはそこで近所の子たちとよく遊んだことを思い出し、その鳥居や参道、建物にびっしりと生えていた苔を思い出したのです。 (今考えると、別にキツネは置いていなかった気もする) ということで、まずは友人から提供を受けた紙製のキツネ面に苔を生やす方法を検討しました。賢い私はすぐにピンときました。 「ググろう!」と。 「モスグラフィティ」という、壁などに苔を意図的に生やして楽しむアートを見つけ、その作り方を何となく覚えたら、少しの道具を買ってきて早速生やしてみることに。 家の中庭に生えてる苔が使えるだろうと思っていたので、それを100均で買ってきた皿に入れ、そこにヨーグルトを投入。同じく100均でゲットしたハンドミキサーでグルグル混ぜると、くっさいくっさい「苔汁」が完成しました~(パチパチパチー) それをおもむろに真っ白いキツネのお面に塗りたくります。いまいち苔が細かくなっていないせいか、うまく塗れてない感じですが、毎日少しずつ塗り重ねていくのが良いとのこと。じゃあこんなものなのかなということで、一日目の作業は終了。 そして2日目、3日目と冷蔵庫に保管していた苔汁を塗りたくりつつ、朝晩は霧吹きでたっぷりの水分を与え、わが子のように苔を育てていきました。 一週間たったある日の朝、いつものように水分を与えていると、何やら白いものが登場してきたではありませんか。 「カビとるやん」 私は大変ショックを受けました。いったんカビが出たらなかなか苔は育たないという情報を事前に得ていたためです。深いため息をつきつつも、この日はとりあえず苔汁をカビとともに洗い流し、びしょ濡れのキツネ面を天日干しにしておきました。 そして改めてググりました。何か別の方法がきっとあるはずです。1週間かけて育てた苔がカビにやられ、心に大きな傷を負いながらも、私はついにそれを見つけたのです。 「苔玉…これでいいじゃない」 苔玉は泥団子の表面に苔を巻き付けた、その名の通りボール状の苔の塊。観賞用として人気があるようで、簡単に作れる材料一式も売っているようでした。 しかし!近くにあるもので何とかしようとする私の貧乏根性が爆発し、再び中庭へ。これだけは必要と考えホームセンターで買ってきた、粘土状の「けと土」を水で伸ばし、キツネ面の表面にうっすらと塗りたくったら、自慢の中庭の苔をはがして「エイやっ!と貼り付けていきました。」 「いける、これはいけるぞ!」 苔をお面に貼りまくっている最中にも、これ以上ないほどの手ごたえを感じていました。そしてできあがったのがこちら。 これよこれ…このびっしりと苔が生えた感じ。これを求めていたんだよ。最初からこうすりゃよかったんだよ。せっせとカビを育ててる場合じゃなかったわ。 ってことで、これに太い針金を縫い付けて自立するようにし、鉢植えに固定して、天才的なセンスで小石を敷き詰めたら完成です。 こりゃあ流行るかもしれない。だってかっこいいもの。今のうちに意匠登録しとこうかな~?なんつってー ってことで、1作目の「苔面」がようやく完成。遠回りしましたが、それが手作りの楽しいところでもあるしね。 2作目、3作目も乞うご期待!日曜大工から電子工作・デジタルコンテンツまで。北陸発のものづくりマガジン